“ガチャリ”


「・・・・?」


「突然失礼します。」


平松刑事部長じゃない・・・。


だけど扉を開けた先、

大きな段ボール箱を1つ、
抱えて立っていた男の雰囲気は・・

平松刑事部長に匹敵する厳格さを放っていた。


ビリビリと伝わってくるオーラ。
高級そうなスーツ。


目の前に立つ人物がただ者じゃない事は一瞬で感じ取った。



「ここは、広報部地域PR課でしょうか?」


「はいそうですが・・

広報部の人間にご用でしたらエレベーターを降りた先にあった部屋に行っ・・」


「本当に・・捜査6課は存在していたんですね・・。」


「!?」


「あ、いえ。
平松から一度聞いたことがあったので。」



捜査6課というワードもさる事ながら、
平松刑事部長を呼び捨てか・・。