「何が起きた!?」
「黒部さんが倒れました!!
俺達もすぐに向かいます!」
「なっ・・!?」
倒れた・・?
銃声等の不審音は無かったはずだ!?
夜の暗闇の中を全力疾走で駆ける。
「黒部さ・・・・!!」
やがて100m先に・・
黒部さんがうずくまっていた。
「・・・どうして・・・・
・・・どうして・・・・・。」
・・・???
その体に近づけば近づくほど・・
同時に・・嗚咽も聞こえてきた。
倒れていたというより・・
泣き崩れている・・?
「黒部さん!!どうしたんですか!?
犯人から何を!?」
「あああぁぁあああ!!!
リカ・・・リカ!!!!」
ふと黒部さんの手から地面に滑り落ちていた携帯電話の画面を見ると・・・
まだ“通話中”になっている・・!?
すぐにそれを拾い上げた。
「もしもし東条だ!」
<・・・・東条警部・・・・。
貴方達には失望した。>
「なにを・・・?」



