<・・・・・・・・・・・。>


「もしもし?」


<横浜市 西区 高島・・・>



・・何のつもりの揺さぶりだったんだ?


1度目と同じく変声機を使っているが、明らかに意図的に早口で進めようとしてきた。


とは言えこちらの言い分を聞き入れて話すペースを遅くしてくれたので、

喫茶店の住所をメモする。


<喫茶店に着いたらそこで20分待機しろ。
そこからまた移動してもらう。>


「分かった。どこに行けばいい?」


<・・・・・・・・・・・・・・。>


「・・・?」


<3回目の電話で伝える。
まだそこから動くな。

貴方が金を持って動くタイミングについてもこちらから指示を出す。>


「・・・・・・・・・・・。」


一体、何回電話を掛けてくるつもりだ?と聞きたくなったが、

“2回目以降、質問を受け付けない”と言われている以上、荒立てたくはない。

グッと堪える。