そういえば、バイクに乗ってたあの日に倒した相手は赤いピアスだったな。ということは『Ruby』の奴らか。

「神楽さん、ひとつ言っておきます。赤ピアス…つまり『Ruby』の奴らに会ったらすぐ逃げてくださいね」

「分かった、話は終わりだな…帰る」

関わってしまったと知られると面倒なので、カバンを持ち足早に生徒会室から出た。


立派な昇降口から外に出れば、夕日に染まった空が広がっていた。