「じゃあ、代わって」

そう言って石田さんが差し出したホースを受け取って、
緑のカーテンにワサ~っと、水を掛ける。

「ちょっとっ!何やってんのっ?」

「へ?」

「どこにかけてんのよ。もっと根元にかけてよ」

「あ、そっか」

注意されて、慌てて土に水が行き渡るように水をまく。

「そうそう。折角『朝活』しに来たんならちゃんとやってよ」

「はい」