ギリ男の朝活


「がっちり掴んでるくせに、そんな、子犬みたいな目でみないでよ」

「あ、すみません」

まだ掴んでた腕から手を離した。

「私は、学生時代は薙刀部」

「え?なぎなた?」

「そ。・・・じゃ、行くね」

「え?もう話しおわりですか?」

「そんな、取って食われそうな顔してる人に、これ以上話はありません」

うっ。ヤバい。緊張してきたの、見透かされてる。