彼女は俺を見て酷く泣いた。
彼女の指先が頬に触れると、人の暖かさを感じた。

彼女の不思議な力で傷口が塞がり、命を救われた。

それから俺はアルに仕えるようになった。

アルは俺を大切に思ってくれているし、話せない俺にずっと話しかけてくれる。


「セタ、私はね…美しいその庭園に行きたいの」