空中庭園(短編)

「アル、聞いて、生きて。愛している、ずっと忘れない、ずっと感謝していた。

愛している。これからもずっと愛している」


言葉がうまく出てこない。

うまく息が吸えない。


「いや、セタ…生きて、ずっと側に居て


セタ、愛してる、お願い…」



彼女が力を俺に送っているのがわかる。

でも、もう助からない。



「アル、俺を愛してくれてありがとう。

だから、幸せになって、庭園でずっと待ってる」