入学式から
亜樹、永遠、大和の3人と仲良くなって一緒に居ることになった優羽

なんだかホッとした






1ーDは殆どがNightのメンバーで
女子は8人のクラス

東白学園全体でも女子は100名に満たないらしい


「大丈夫?何もされてない?」


入学式の翌日
早速上履きが隠されていた私のことを
前の席から振り返っては何度も確認する優羽


「うん」


安心させるために頷いて見せるものの
本当は大丈夫なんかじゃなかった

クールビューティ・・・か

無愛想な所為でそんな風に言われていたけれど
カッコつけてた訳でも何でもなくて

ちょっと脳内お喋りが過ぎて
相手に伝わらないだけ

内心はお喋りでヘタレで
普通の女の子だと思う

中学校まではそれなりに女子も多かったから
わざわざ私なんか相手にしなくても
済んでいたはずが

東白《ここ》ではそうはいかないらしい

有名な・・・Night
知らなかったけど

東白に入学と共に総長に就任した亜樹
その人気は凄まじいものがあって

元々女子が少ないのは言わずと知れた不良校だからだけど
それでも東白へ入学するのはNight目当てで

その亜樹の腕の中で登校する私は
既に何度も彼女達に殺されているはず


・・・大丈夫じゃない


本当は大丈夫なんかじゃない
でも・・・これは
・・・・・・・・・私を護るため


入学二日目
校内オリエンテーションの最中
青色名札のケバいお姉さんに


「調子乗ってんじゃないわよっ」


すれ違う瞬間囁かれた私


・・・調子に・・・乗ってる?