来月から亜樹さんと私が通う
東白学園は不良校として有名
だからといって
ダークなイメージではなくて
寧ろ硬派な感じで有名
殆どの男子生徒は
[night《ナイト》]というチームに所属していて
白夜会の庭先である
東の街を仕切っているらしい
そのnightの溜まり場である倉庫が此処
海辺かと想像したけれど
意外と中心地に近い立地らしい
そして・・・
来月から亜樹さんが総長になるらしい
普通・・・高校の上級生から総長ではなくて?
そんな普通の疑問は誰も感じてないようで
副総長が木村永遠《きむらとわ》さん
情報担当の郡 大和《こおり やまと》さん
参謀役の幹部がもう一人居るらしい
と、ここまでを大和さんの説明で幹部を知ることになったのだけど
「琴は俺と一緒に放課後ここへきて
俺と一緒に家へ帰ることになる」
「へ??いや、家へ一人で帰れますし
放課後、友達と遊んだり、遊んだり、遊んだり」
「あ゛?」
「いや・・・あの・・・」
「いいか?琴!
これは決定だ!異論は認めねぇ」
「は?」
「は?じゃねぇ!親父の説明聞いただろ?
琴を護る為に東白にしたんだろ?
それは俺が居るからだろ!」
それは・・・・・・聞いたけど
そんな理不尽なことってある?
反論しようとする口を
急に近づいた亜樹さんの唇が塞いだ
「・・・・・・っっっ!!!!」