「ごめん!!!」


 剣が振り落とされる。


 後に天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)と呼ばれる幼きスサノオが使っていたなまくらの刀・・・・・。


 鞘を抜くなといわれ続けていた刀・・・・・・。


 血が飛び散る。


 返り血を浴びながら、それでもスサノオはただただ・・・泣くのをやめなかった。


 王には責任がある・・・。


 民を守る責任が・・・。


 民を安心させる責任が・・・。


 だから・・・・これは・・・・・・・・・・。


 オロチ・・・・・・・・・恨め・・・・・・・


 王として生きる道を選んだ俺を恨め・・・・・・・・・。


 自らの責任をお前に押し付けた、俺を・・・恨んでくれ・・・・・・・・。


 スサノオウは自らの目で見たものしか信じない。


 だから・・・・・・・。




 恨みなんて、目に見えないものは・・・





 ・・・・信じてない・・・・・・・・・。