「ありがたいことにこのログハウスもこの周辺の自然も、しばらくこのままになることが決まったんだ。たぶん地元の牧場で作った製品を売ったり、自然食品の店になる予定。」
「そっか。」
「よかったですね。壊しちゃうのはもったいないと思ってたから。」
「ありがとう。」
「この黒板は今書いてあるメッセージが残るようにコーティングして展示しておくんだ。だから、二人にもこれにメッセージ書いてほしくて」
司の言っている黒板にはこの場所を訪れた人が残したメッセージが描かれている。様々な色のチョークで、いろいろなメッセージが残されている。

龍仁と佳子はそこにメッセージをのこした。

佳子はメッセージを書きながらその黒板の中央に書かれたおおきなメッセージ見つけた。
『夢のような時の魔法を・・・永遠に・・・あなたと・・・』

授賞式の時の司の言葉を思い出す。