強すぎる彼女と優しすぎる彼

「桃、今幸せ?」
『うーん。今は幸せとは言えないけどそのための準備期間だと思ってるから。耐えられる。』
「そっか。いつでも北海道に遊びに来てね。」
『うん。ありがとう。こっちにだって来ていいんだからね?倉本課長と喧嘩したら帰っておいで。』
「絶対そうする」
そんなことがあるわけないと思いながらも二人にとってはこんな会話がまた明日から頑張るための励みや心の保険になっている。

「またね」
『また。メールしてね。私もする。』
「もちろん」
桃と佳子は定期的にこうして連絡を取り合っていた。やっぱり会えないのは寂しい。電話を切った後はお互いに寂しくなってすぐにまたメールを送りあうのが恒例だった。