だけど、傷が痛んで持つどころか
離してしまった。


コップなんて気にできないくらい痛くて
思わず包帯が巻かれている自分の腕を掴んだ。


「大丈夫?
やっぱり俺、居るよ?」


「ごめんなさい…」


「ううん、大丈夫」


「…」


「陽奈ちゃん、もう眠たい?」


さっきまで、強気でいた自分が恥ずかしい。
結局は腕が痛くて、先生に泊まらせて…
最悪だ…私…