「……」


あれから数分経っても先生は両手で
私の手を握ったまま何も話さない。


ただ、座って私を見つめてるだけ。


この空間だけ、時が止まったように感じた。


「っ…俺…何やってんだ…」


ん…?


小さな声が聞こえたかと思えば、私の手は
何も無かったかのように
ブランケットを握らされていた。


先生、何考えてたの?


出来ることなら、今聞きたい。


だけど先生の温もりのおかげで
本当に眠くなってきた…