今、部屋にいる陽奈ちゃんを見ながら
ボーッと思い返してみると申し訳なかった。


もっと早くに気づいてあげていたら
こんな事にはならなかったはず。


熱を出したとしても


死にたい、とまでは思わなかったはず。


そんな事を考えていたら無意識に
彼女が寝ているベッドの横にいた。


スヤスヤと綺麗な顔で寝ている顔には
一筋の光があった。


そっと柔らかい頬に手を当てそれを拭った。


「ごめんね…」


この綺麗な口から"死ぬ"とか"消えたい"
と言う言葉が出るなんて
誰も想像出来ないだろう。