「離して」


そう言ったのは数秒経った後だった。


何かおかしい…?


俺の肩に手を置いて引き離そうとする手も
震えている、だけど熱くて。


その手を掴むと、力が入っていなくて
地面に俺の指がついた。


「ハァ…ハァ…」


え?



「陽奈ちゃん!?」


呼吸が荒くなったかと思えばそのまま
俺の体に倒れ込んできた。


陽奈ちゃんが具合悪くなるの何回目だろうーー