「陽奈ちゃん」


3分も経たないうちに先生は戻って来た。


「大丈夫?頭痛くなってきた?」


コクリと頷く私。


「おでこに冷えピタ貼ろうね」


そう言いながら私のおでこに触れる先生の
横には


体温計や風邪薬、お水、タオル…
たくさんの物があって。


あ…


そういえば、ここってまさか…


「せ、んせ…」


「ん?」


首をコクンと傾げた先生。
そんな小さな所作でもカッコよく見えちゃう。