「どうした、陽奈」


「え?」


「急にボーッとして」


「あ、え、ごめん」


「ちょっと目貸して」


そっと私の下瞼を指で下げる。


「んー、お前まだ貧血気味じゃん」


え?


「なんでわかるの?」


「瞼とか見たら大体は」


私はこんな情報知らないから、当たり前の
ように言う孝は本当に凄いと思う。


「また、おじさんか?」


「ん、うん」


「ふーん、大変なんだな」


「本当に思ってる!?」


こっちは、本当に困るんだから…