「あ、ってなんだよ。
おはよ、ぐらい言えよー」


「フフッ…ごめんね
おはよ、孝」


「おはよ」


今日、二回もおはよって言った彼は
男の子で一番仲の良い、孝(こう)。


孝だけが、私の家庭の事を知ってる。
と言うか、私の事は大体把握してる。


孝のお家は私の家よりも豪邸で。
なんてったって両親がお医者さんだから。


孝も将来はお医者さんになるらしい。


良いよね…親の仕事を尊敬出来るって。