白衣の先生に恋しました。

「じゃあ、約束。
俺は絶対ひいたりしない。
傷を見ても軽蔑しない。
陽奈ちゃんを嫌いにならない。
ね?ほら、指切りしよっか」


私の大好きな笑顔で、小指を前に
持ってくる。


その笑顔、久しぶりに見た。


ふとした動作で香る先生の匂い。
私よりもサラサラで綺麗な髪。


私、やっぱりこの人には負けるんだ。
勝てないんだよ。


だって、好きな人なんだもん。
顔を見ただけで安心するんだもん。
嘘が…付けないんだよ。