白衣の先生に恋しました。

最悪だ…


「陽奈!?」


階段を急いで駆け上がった。


ちゃんと部屋の鍵を閉めて、ベッドの上
に座り込んだ。


なんで…居るのよ。
最悪な時に…なんで。


先生が来たおかげでティッシュ取りに
行けなかったし。


血は止まってくれないし。


もう、本当色々最悪。


「陽奈ちゃん」


「…久しぶり、だね。」


ドアを数回ノックする音が聞こえたかと
思えば、先生の声が聞こえた。


「腕、切ってるの?」


先生に、言う必要ない。
必要というより、権利がない。