先生と二人きり?
何を話すの?
え、ちょっと待って…話題が…


「…」


「…」


ほら、シーンと静まり返っちゃった。
何か話すもの…


「あ、あれ、なんですか?」


「ん?」


私が指差す方向には黒の紙とカッターがあって
保健関係で使うとは考えられない。


「気になる?ちょっとまってて」


先生は椅子から立ち上がって、私の目の前に
それを持ってきてくれた。


「陽奈ちゃん、これ何かわかる?」