白衣の先生に恋しました。

「俺は…教室戻ります。
これ以上陽奈の近くにいたら怖がらせる
だけですから」


「そう…」


「ごめん、陽奈。
俺、どうかしてた…、悪かった。
もう一生近づかないから安心して」


一生近づかない…って…
私はそんな事願ってないよ。
だけど、ごめん、孝。


もう、孝が怖くてたまらないの。


「本当…すみませんでした。
先生、陽奈を頼みます」


「うん、分かった」


孝が去っていく足音が聞こえた。