白衣の先生に恋しました。

「やめろって!」


先生の大きな声が耳元で何度も聞こえ、
私の体は先生に必死に守られる。


「うぅっ…やだ……いやっ…」


先生に守られているはずなのに、私の体の
震えは止まるどころか酷くなっていく。


「ごめ…なさっ…助、けて…」


「答えろよ!陽奈っ…!」


それと比例するように、私を守る先生の腕の
力もより一層強くなった。


「ごめ…な…さ…「……っ…黒田っ!!」


先生が低く大きな声を出した。
それと同時に孝の行動も止まった。


「陽奈ちゃん…大丈夫…落ち着こう。」


「黒田くんも落ち着いて」


「大丈夫…大丈夫だよ…陽奈ちゃん」


私の頭を優しく撫でながら先生はそう言う
けれど…


怖くてたまらない私は
必死に先生のシャツの袖を震える手で掴む。


「…ヒック…うぅ…やだっ…やだ…」


「2人とも、とりあえず保健室入ろう」