白衣の先生に恋しました。

先生の声のおかげでなんとか呼吸は
安定して来た。


「そっか。よく頑張った。
もう大丈夫だよ…俺がいるでしょ?」


「孝や…古典の先生…
男の人が…っ…近くにいるのが…怖い…」


「俺は?大丈夫?」


コクリと頷いた。


…その瞬間


「…んでだよ…」
「……なんでなんだよ!陽奈!
なんで俺に怯えるんだよっ…!」


"孝が変わった"


「…っ……や、だ…来ないでっ!……」


「…っ…近づか…ないで……」


孝のこんな姿初めて見た。
温厚な孝がまるで別人のようだった。