ごめんな陽奈。
俺には出来ないや。


「先生、陽奈の側に居てやってください」


「え?」


「孝?なんでっ…」


「ごめん陽奈、ずっとここに居たいんだけど
俺、帰るわ。また学校でな、お大事に」


陽奈の机の上に、親から持たされたゼリーを
置いて病室を出て行く。


「孝っ!待って…なんで!」


「俺には無理だよ。ごめん陽奈」


そう言い放って病院を後にした。