激痛が走り、思わず涙が何粒も溢れた。


待って…孝…怖いよ…孝が怖い。


「黒田くん!ダメ!離して!」


「え?あ「やめ……痛いよ…っ、」


孝が先生の声に反応して腕を離した。


「やだ…孝…やだ…」


「陽奈?え?待って…」


「陽奈ちゃん!大丈夫だから!
落ち着こう!」


先生はすかさず私の近くに来る。


「やだ…よ…いや…」


「失礼します。柊さん〜ごめんね。
体温計り忘れてた…ってどうしました?!」