ダメだ…なんか、泣きそう。


「どうしたの…?声も震えて…」


「おはよ、陽奈。来てやったぞ〜」


え?なんで…孝が


「黒田くん、おはよ」
「あ、どうも。」


「…っ…」


「陽奈?お前…」


「ちょっと…出てくる」


もう、貧血の為の点滴は外されてるし
普通に歩けるよね。


「陽奈!ダメだって!」


孝が立とうとした私の腕を掴んだ。
しかも、包帯が巻かれてる…傷の方を。


「イッ…ッ……ぁ…」