どこに行ったんだろう、と看護師さんは
続けて言った。


きっと、帰ったんだよ。
2日連続なんてしんどいから…。
お父さん達みたいに帰ったんだ。


「あ、柊さん。
傷の処置して良いかな?包帯を変えないと」


「あ、お願いします」


「じゃあ、ここに腕置いてくれるかな?
ん、ありがとう。取るねー」


白い包帯がスルスルと取られていく。
包帯が取られた腕は、切り傷や痣だらけで
前の私の腕じゃないみたい。