だけど、謝りながら包帯の巻かれてる腕を
掴んでいる陽奈ちゃんを見て、もう帰る気
なんて無くなった。


俺は泊まるよ、そう言ったら一瞬だけ
気まづい顔をしたけどすぐに笑顔になった。


それからは、俺が初めて陽奈ちゃんを見た
時の話や大学時代の話をして…。


それから何度か陽奈ちゃんは、
急に泣き出して、怖い、嫌だ、そう言った。


そんな陽奈ちゃんを見て、俺はずっと話を
し続けて。


急に静かになったと思えば泣き疲れたのか
寝ていた。