「っえぇーーー!!!」

 セレナは大声で叫んだので、テーブルで寝ていたハンターたちが驚いて飛び起きた。

「な、な、何事だぁ~?!」

 寝ぼけた顔で辺りをキョロキョロ見回す。



 手紙の続きはこうだ。



「私たちは、それぞれ自分たちのあるべき場所を見つけるため、旅に出ることにします。セレナさんたちを含め、ギルドの皆さんには本当にお世話になりました。今までありがとうございます。
   ――滅龍士一同より」



 ・ ・ ・



「ルチナンたち今頃何してんのかなぁ?」

 ティナは1人、草原の道を走る大型の竜車の屋根の上に座って、流れゆく景色を物思いに眺めていた。

「ティナさん」

「ん? どうしたのレイちゃん?」

 なんと、レインも一緒に乗っていた。

「あの、乗せてくれてありがとうございます」