モンスターハンタールチフェル

「黒龍ヨ。全クモッテ醜イ姿ダナ」

「グルルルルル……」

 ルチフェルは左手を黒龍にかざす。

 すると、その手が蒼く輝き出し、黒龍の体にも同じく蒼い光が現れる。

「グワァアアアアア――!!」

 突然、黒龍は苦しみだして身をよじりだした。

 地面に倒れ込んで、暴れもがきながら大声で叫び散らす。

「体ニ巣食ウ魔物ヨ。今スグ消エ去レ!」

 ルチフェルはそう叫ぶと、黒龍の体から何かがスゥッと抜けていき、暴れるのを止めた。

『我ハ、一体?』

 黒龍は我に帰ったようで、地面に倒れ込んだまま、首をもたげて辺りを見回す。

「黒龍ヨ。私ヲ覚エテルカ?」

『ルチフェル? ナゼ、ソコニ?』

「貴様ヲ、封印シニ来タ」

 それだけ言うと、ルチフェルは黒龍に両手をかざして、何やら唱え始めた。