1人では不可能なことも、仲間がいることで少しでも成功への可能性が現れるのだとしたら、それを生かさない手は無いだろう。

 例え、確率が1パーセントだったとしても、決して可能性が無いわけでは無いのだ。



 少なくとも、俺はそれで助けられた。



「久しぶりだな2人とも…… どうやら見間違えるほど成長したか」

 アレックとルチナの2人には懐かしの声だった。

 振り向く視線の先には、ギルドの制服に身を包むラウスと、その連れが立っていた。

「ラウスじゃない! ホント久しぶりね。えと~、そっちの人は……?」

 ピンと伸びた人差し指がラウスを差した後、その横についてきた金髪の女性を差す。

「初めまして~、ルーナ=クレイーヌです。以後お見知りおきを~♪」

 なんか、また増えたな……