その次の瞬間!!



 ズガァァァァァン!!!



 ものすごい射出音と共に、門の上の2つの突起物が老山龍の腹部目掛けて突きだした。

 それも一瞬の出来事だったので、アレックたちが轟音に気付いて振り返った時には、2本の太い鉄槍が老山龍の腹部の両脇に深々と突き刺さっていた。

「グオォォォォォ――!!!」

 老山龍は激痛のあまり身をよじり、悲鳴にも似た叫び声を上げて、ひたすら撃龍槍を引き抜こうともがいていた。

 さすがは撃龍槍といったところだ。

 刃を通すことのなかったあの甲殻が、一瞬にして大穴を2つも空けてヒビまでつけている。



 カタカタカタカタ……



 撃龍槍が回転しながら老山龍から抜かれていく。

 そして老山龍は撃龍槍が抜かれるなり、直立から四つん這いに戻ってしまった。