モンスターハンタールチフェル

「大砲の弾がこんなに重いなんて、なんで砦に置いとかないのかなぁ……」

 なんと、2人が運んでいる黒い物体は大砲の弾だった。

 火薬がギッシリ詰まっている分、それなりの重量感が両腕を伝って感じ取れる。



 それに、キャンプから砦までの距離もあるし……

「もうダメ~! スタミナ切れ……」

「あ~もう、レイちゃん! そんな所で休んでちゃイーオスに襲われ……」

 ティナの言葉が途切れた。

「へ?」

 レインは後ろに何かの気配を感じとり、ゆっくりと首を後方に回してみるとそこには……

「ギャオ! ギャオ!」



「で、出た~~!!」

「レイちゃん危ない!!」

 イーオスが高くジャンプし、レインに飛びかかってくる。

「う、うわあっ!!」

 こんな所で大砲の弾が爆発でもしたら、2人とも生きられる保証はない!