ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

「クックック……」

「ガアアアアア――！！」

　突如、イャンクックの後方上空に、身の肌よだつような咆哮が鳴り響き、小屋の脇に、イャンクックと向き合う形で舞い降りた。

「な、な、な、何なんだこれは～～！！！」

　男は１人、大声を上げて後退りするが、石に躓いて尻餅ついた。

「ク、クエッ！？」

　イャンクックは降り立った飛竜の方を見るなり、後退りしながら震える声で威嚇する。



　それもそうだ。

　そこにいるのは陸の女王とも呼ばれる雌火竜リオレイアなのだから。

　しかもそれだけではない。

　いつもの標準カラーの、自然を映したような深緑の色ではなく、黄金色に光輝いていた。



　ゴールドルナレイアだ！



「ギャアアアアア！！！」

　勝ち目がないと分かってしまったイャンクックは、翼を羽ばたかせて空へと消えていってしまった。