モンスターハンタールチフェル

「立っちゃった……」



 これにはさすがにティナも参ったといった顔をしていた。



 すると、老山龍の口が大きく開き、頭がゆらりと横に揺れて、

「レイン伏せて!!」

 え?と言う前に、レインはティナに突き飛ばされて2人とも転んだ所で、頭上スレスレの所を老山龍の顎が通過していった。

 危機一髪。

 もう少しでエサになるところだった。

「レイちゃん立って! 逃げるわよ!」

「う、うぅっ……」

 レインは頭をぶったようで、両手でさすりながら立ち上がり、すぐにティナに片腕を掴まれグッと引っ張られて、引きずられながらその場から逃げようとする。



「オォォォォォン!!」



 ドゴーーーン!!!



 しかし、老山龍が砦に体当たりを始めて、2人とも足場が揺れて思うように進めずにいた。