モンスターハンタールチフェル

 アシュリーもいる。



「グウオォォォォォ――」

 いよいよ老山龍との激闘が始まったようだ。

 樹齢何千年の巨木のように太い四肢の周りや腹の下、中には顎の真下で攻撃してる者もいる。

 しかし、老山龍の方は全く気にしていないかのように、レインたちがいる砦へと一歩一歩近づいていく。

「ライナス、私たちも行きましょう?」

「そうだな。でもティナはここに残ってくれ。レインと2人で砦の設備を使って援護を頼む」

「そういうことなら仕方ないか。アニキもアシュ姉も討伐する勢いで頑張ってよね! 撃退なんかじゃ許さないんだから!」

 ライナスは当然だと手を軽く振って、アシュリーを連れて老山龍の元に向かった。



「あ~あ、私も下で戦いたかったなぁ……」

 ティナは1人愚痴ると、何やら筒状の袋を肩から下ろして、中の物を取り出して見せた。