高く切り立った山々の谷間に出来た幅広い地形は、長々と続く道に霧がかかっていて遠くをのぞみ見ることが叶わない状況にあった。
そのとてつもな巨大な通路を抜けた先に広がるこの平原地帯に、高さ40メートルは有ろう砦が設けられていた。
そこにはレインたち3人を含め、その他大勢のハンターたちが谷間の一点を驚愕の表情で見つめている姿があった。
ズシ――ン
霧のせいで姿が確認出来ないが、ハッキリとだんだんと近づいて来る足音だけは聞き取れる。
「……」
足音の重々しさから考えて、今砦に迫っているものがかなり巨大なものだと推定出来るのは確かだが、
(な、何が来るの?)
霧の向こうにいる何かを、知る者も知らない者も皆息を呑んでいた。
その時、ここ平地の入口、谷間道が途切れたちょうどその位置の地面から浮いた所に、縦一線に伸びている紅色の角が現れたのだった。
そのとてつもな巨大な通路を抜けた先に広がるこの平原地帯に、高さ40メートルは有ろう砦が設けられていた。
そこにはレインたち3人を含め、その他大勢のハンターたちが谷間の一点を驚愕の表情で見つめている姿があった。
ズシ――ン
霧のせいで姿が確認出来ないが、ハッキリとだんだんと近づいて来る足音だけは聞き取れる。
「……」
足音の重々しさから考えて、今砦に迫っているものがかなり巨大なものだと推定出来るのは確かだが、
(な、何が来るの?)
霧の向こうにいる何かを、知る者も知らない者も皆息を呑んでいた。
その時、ここ平地の入口、谷間道が途切れたちょうどその位置の地面から浮いた所に、縦一線に伸びている紅色の角が現れたのだった。


