ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

「確かに、目の前から知ってる人がいなくなるのは辛いかもしれない。でも、決して会えないということじゃないんだ。だから、会えることを信じて待ってればいいのさ」

　プリルが言い切ると、レインは軽く頷いて見せた。

「そうだよね。アレックたちはあんなに頑張ってるのに自分は泣いてるだけなんて、カッコ悪いよね……」

　例え、仲間たちが遠くに離れ離れになったとしても、みんな頑張っているんだ。

　もう一度再会するためにも、自分は自分が出来る限りのことをすればいい。

「だから、アレックたちに負けてられない！」

　レインの目が自信と興奮で輝いて、ボウガンを握る手がより強く握られた。

「そのいきだ！　さあ、まだ一仕事残ってるよ！　よ～し、舞台の幕開けだ！！」



　その時、３人には聞こえない遠く彼方で、巨大な山が怒りの咆哮を発したのだった。