モンスターハンタールチフェル

 レインの頬に一筋の涙が流れる。

 小さな肩が小刻みに震えて、持っているボウガンが強く握られる。



「……レイン」



 シックルは鎌を背中のフックに掛けると、両手をソッとレインの首回りに持っていき、グッと抱き寄せた。

「え……?」

「大丈夫。レインにはあたしがついている。アンタのお母さんと約束しただろ? 生きてまた戻って来るって…… それにアレックたちだってちゃんと帰ってくるさ」

 大丈夫と言って、ポンポンと背中を優しく叩いて抱きしめてあげた。

「でも、僕……」

「ほら、いつまでもうじうじしてない!」

「は、はいぃ!」

 レインはビクッと飛び上がった。

「レインなら大丈夫だよ! あたいが見てきたガンナーの中でも、レインは最高のガンナーさ!」

「プリルさん?!」

 プリルが双剣についた血を振り払いながら、2人の所に戻って来た。