モンスターハンタールチフェル

「はぁあああ!!!」

 アンが離れて行ったのを見計らって、アレックは肩で震える漆黒の大剣を思いっきり力任せに振り下ろした。

 重量級の刃がグラビモスの腹部を大きく切り裂き、お馴染みの黒い火花、というよりは黒く太い閃光が走り、ルチナとアンがあれほど斬りつけても割れなかった甲殻が、粉々に粉砕したのだった。

 おかげで、今まで甲殻で隠れていた皮膚があらわになり、その皮膚は体内の熱を帯びて真っ赤に染まっていた。

(よし、弱点が見えた!)
 だが、グラビモスは胸殻を破壊されたことに動揺をし、今まで以上に近距離攻撃が多くなった。

 見えた弱点を攻撃しようにも、トゲトゲしく太い尻尾が所構わず叩きつけくるわ、小屋くらいはある巨大な体でタックルしてくるわで、近づける隙が全くなかったのだ。