「ウソよ。そんな簡単に死ぬわけ無いじゃない!」

 さっき、みんなで誓ったばっかりじゃないか。



「あ!」

 すると、ルチナが口を開いたまま、右腕をまっすぐ前に伸ばし、人差し指を熱線の方に向けていた。

 アレックもその指差す方向に目を向けた。

 飛ぶように流れていっている熱線は、一直線を描きながら放たれているが、ある一点を境に、その後ろからは熱線が途絶えていたのだった。

 もしやと思い、よ~く目を凝らして見てみると、なんとそこには、2人が熱線を浴びずに座り込んでいるではないか。

「一体どうなって……!!?」

 ルチナの目が突然大きく見開かれ、アンとノアを熱線から守ってくれているものを見た。



 グラビモスの熱線が止み、通過した跡がクッキリと焦げ目がついて残っていた。