人通りの多い道のど真ん中で二人はそんな会話をしていた。

「バレたらどうする気だよ……?」



 ・ ・ ・



 そして、アレックたちはどうにか今回の狩場〝森丘〟に到着していた。



「うわ~、こんな所来たの初めて……」

 目の前に広がる木々の密集する大自然に、レインは馬車の中からそう驚嘆していた。



「じゃあレインはここで待っててくれ、すぐ済ませてくるから」

「気をつけてね~!!」



 そうしてアレックはレインに見送られながら、この奥にあるキャンプへと向かった。



「……ここか」

 そこは、周りよりへこんでできている開けた場所にテントが張られ、近くに池がある心安らぐ場所だった。

 しかもそこに降りれば完全に周囲からモンスターに襲われることはまずないような、完全に上の世界と切り離された世界だった。

(これもみんな人間が作ったんだよな)

 ここはあの村の人たちが作り上げたキャンプに違いないのだが、なかなかそうは思えなかった。



 カサカサ、カサカサ、

「!!」