その頃アンはというと、とある町へと到着していた。



「おい、アン!
 今まで何処に行っていたんだ?!
 お前にもしものことがあったら俺は……」

「あらノア、私は大丈夫よ。
 ちょっと散歩に行ってただけ」

 アンはノアと呼ぶ男にそう話しかけられ、そう答えておいた。



 その男は背が高く、全身を燃えるような赤い鎧で身を包み、背中には防具と同じく赤い弓が折り畳まれていた。

「それよりも面白いハンターに会って来たわ♪」

「おい!
 まさか……!!」

「大丈夫、正体はばれていないわよ」

「それならいいんだが、あまり俺に心配掛けさせないでくれ。
 これでまた寿命が減った気がするぞ……」

「ンフフ♪
 それならとっくに寿命が切れてるんじゃない?
 あんな事をしでかしたんだもの……」

「っ!!!」

「ンフフフ♪」