モンスターハンタールチフェル

 叫ぶカトリーナの目が熱い炎で揺らめいていて、それが目の前まできて恐ろしく思えた。

「ルチナさんはアレックさんのことを待ってますよ。このままじゃ、ルチナさんが可愛そうです。私からのお願いです。今から助けに行ってあげてください!」

 今や顔と顔が数センチという距離まで縮まっていて、誰かに見られたら誤解されそうだった。

「で、でも場所がどこだか……」

「それなら大丈夫ですよ! そこまでの竜車は手配できます!」

 エッヘン、と胸をはるカトリーナ。

 どうにか離れてくれたカトリーナに呼吸を落ち着かせるアレック。

「でも、俺1人じゃ……」



「誰が1人だって?」

 その時、後方からまたしても誰かの声が聞こえてきたのだ。

「ノア!?」

 それに……

「アレック1人で行かせたりはしないわ」