モンスターハンタールチフェル

「アレックさん、あの、ルチナさんのことなんですけど、その、気分落ち着きましたか?」

(……?)

「いや、あの、その、朝にライナスさん方が話してるのを聞いてしまったもので、すみませんっ!」

 カトリーナは何度も頭を下げて謝る。



 いや、何で謝るのさ?



「それで、助けに行かないのですか?」

「助けに行きたいさ! 行きたいけど俺1人じゃ……」

 そうさ、俺が行ったところでボコボコにされるのがおちだ。

 俺の力だけじゃルチナを助けることは到底無理だ。

 そう、まだまだヒヨッコなのさ。





「何言ってるんですか!!」

「いっ!!?」

 カトリーナがいきなり叫ぶもんだから、アレックは驚いて飛び上がり、横に転がってしまった。

「ダメですよ諦めちゃ! アレックがやらなきゃ誰がルチナさんを助けるんですか?!」