「2人とも今はどこに?」

「大丈夫だ、2人は今アンの部屋で安静にしている。意識が戻り次第、話を聞きにいくさ」



「そうか……」

 まさか、こんなことになるなんて、さっきの夢にも出てこなかったぞ?

 ルチナ、どうか無事でいてくれ……



「さぁ、いつまでもこんなとこにいないで、あんたは部屋に戻って休んでな! 意識が戻ったら迎えに行くからさ!」

 シックルはそう言って立ち上がるなり、先にその場を離れて行ってしまった。

「じゃあ、あたいたちも戻るかな。まだ仕事が残ってるんだ。ほら行くよライナス、アシュリー?」

 そして、プリル、ライナス、アシュリーの3人もこの場を去っていった。

 残ったのはアレックとノアの2人になってしまった。

 アレックもよろめきながら立ち上がり、ノアに向き直る。