「な、何言ってるのよあんた!? そんなことしたらテスタメントだけじゃすまないわよ?!」

「分かっている。だから、こんな汚れた世界をリセットし、新たな世界を構築する。モンスターもテスタメントもいない世界にな……」

 まさか、本気なのカイン?

 昔のあんたはどこに行ったのよ?!



「だからお前には悪いが、俺の復讐の協力をしてもらう」

「誰がするもんですか! そんなこと絶対にさせない!!」

 そしてルチナの目がまたしても蒼く輝きだすが、



「っああああぁぁ!!!」



 手錠の制御がかかって、両手両足に激痛が走る。

 ジタバタもがくルチナは荒い息をはきながら、こちらをにやけた顔で見てくるカインを睨みつけた。

「クックック、もうじき“アイツ”の儀式が始まる。それまでじっとしてろ」